[レポート]

Photo Gallery - BASEMENT BAR

2010.07.26 Mon

FAR FRANCE

Photo : Makiko Endo

FAR FRANCE

FAR FRANCE

FAR FRANCE

FAR FRANCE

FAR FRANCE

FAR FRANCE

FAR FRANCE

 

KOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'S

Photo : Makiko Endo

KOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'S

KOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'S

KOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'S

KOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'S

KOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'S

KOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'S

KOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'S

KOCHITOLA HAGURETIC EMCEE'S

 

OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND

Photo : Makiko Endo

OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND

OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND

OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND

OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND

OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND

OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND

OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND

OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND

OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND

 

ABSTRACT MASH

Photo : Makiko Endo

ABSTRACT MASH

ABSTRACT MASH

ABSTRACT MASH

ABSTRACT MASH

ABSTRACT MASH

ABSTRACT MASH

 

ON THE ON THE BUSH

Photo : Makiko Endo

ON THE ON THE BUSH

ON THE ON THE BUSH

ON THE ON THE BUSH

ON THE ON THE BUSH

ON THE ON THE BUSH

ON THE ON THE BUSH

ON THE ON THE BUSH

 

FOUR TOMORROW

Photo : Makiko Endo

FOUR TOMORROW

FOUR TOMORROW

FOUR TOMORROW

FOUR TOMORROW

FOUR TOMORROW

FOUR TOMORROW

 

WE ARE !

Photo : Makiko Endo

WE ARE !

WE ARE !

WE ARE !

WE ARE !

WE ARE !

WE ARE !

 

サイプレス上野とロベルト吉野

Photo : Makiko Endo

WE ARE !

WE ARE !

WE ARE !

WE ARE !

WE ARE !

WE ARE !

WE ARE !

 

[レポート]

Photo Gallery - CLUB251

2010.07.26 Mon

neco眠る

Photo : Ryo Nakajima

neco眠る

neco眠る

neco眠る

neco眠る

neco眠る

neco眠る

neco眠る

 

BREAKfAST

Photo : Ryo Nakajima

BREAKfAST

BREAKfAST

BREAKfAST

BREAKfAST

 

THE BITE

Photo : Ryo Nakajima

THE BITE

THE BITE

THE BITE

THE BITE

THE BITE

 

STERUSS

Photo : Ryo Nakajima

STERUSS

STERUSS

STERUSS

STERUSS

STERUSS

STERUSS

 

イルリメ

Photo : Ryo Nakajima

イルリメ

イルリメ

イルリメ

イルリメ

イルリメ

イルリメ

イルリメ

 

L.E.D.

Photo : Ryo Nakajima

L.E.D.

L.E.D.

L.E.D.

L.E.D.

L.E.D.

L.E.D.

 

やけのはら+ドリアン

Photo : Ryo Nakajima

やけのはら+ドリアン

やけのはら+ドリアン

やけのはら+ドリアン

やけのはら+ドリアン

やけのはら+ドリアン

 

SCOOBIE DO

Photo : Ryo Nakajima

SCOOBIE DO

SCOOBIE DO

SCOOBIE DO

SCOOBIE DO

SCOOBIE DO

 

[レポート]

Live Report vol.3

2010.07.26 Mon

 昨年オープンしたばかりの新ライヴハウスGARDENでイベントのオープニングを飾るのはOGRE YOU ASSHOLE。満員のフロアに鳴る、UKオルタナチックなメロディと、ヴォーカル出戸さんの個性的な声が最高!! 特に前半に演奏した「ヘッドライト」では紫×赤の妖しげな照明と、その中でゆらめくお客さんの手、バンドの雰囲気が絶妙にマッチしていて、えもいわれぬ気持ち悪さ(良い意味でね)がありました。20代の若いバンドとは思えない渋さがかっこいい。めちゃくちゃダンスできて盛り上がる!というわけではないけど、中毒性の高さがスゴいなと感じました。ライヴ終了後外に出てみると、そこかしこにINDIE FANCLUBのリストバンドを付けている人が。街中で参加者とすれ違うと「あ、君も?」みたいな親近感を覚えてしまうフェスマジックも起こったりして。たこ焼きや肉巻きおにぎりを頬張って一息ついている人や、歩き回っているうちに買い物モードになったのか、ショップ袋を下げている人もちらほら。みんな思い思いに都市フェスを楽しんでいるようでした。

 その頃、茶沢通り沿いのBASEMENT BARでは、こちらも若手バンドFar Franceが演奏中。女性ベーシストを迎え、新体制になってから2回目のライヴとのことでしたが、単純にカッコいい!腕を組んで棒立ちになっていたお客さんも思わず身を乗り出してしまうような、とてつもないエネルギーを発していました。新曲「BGM」も、疾走感の中に彼ららしい不思議なフレーズや遊びがあっていい感じ。新生Far Franceのこれからに期待です。

 ライヴハウスが密集している地帯から少し離れたERAでは、太平洋不知火楽団のライヴ。リハーサルで音を出し始めたらまるで吸い寄せられるかのようにお客さんが増え、ガラガラだったフロアがあっという間に埋まったのにびっくり。ライヴ終盤「早くインディーじゃなくなりたいです」というヴォーカル笹口さんのMCから、一部で話題の名曲「たとえば僕が売れたら」。客席からの合唱も自然に発生して、とても美しい光景でした。キラーチューン「Dancing hell」では、ベースは飛んでくるわ、ドラムスの津金さんがダイブしてくるわでカオス状態!フロアとステージの垣根を自ら越えてきた太平洋不知火楽団のライヴは、わけのわからないエネルギーで満ちあふれていました。夕方からは入場規制ラッシュで街中に人が溢れ返る中、南口商店街を抜けてCLUB251でやけのはら+ドリアンのライヴ。フロアにイスを置き、その上に乗ってラップするやけさんのアジテーション力がすばらしい!お客さんがどうすれば盛り上がるのか、ツボを心得たライヴは見ていて気持ちがいいです。ラストはお客さんを3人ステージに上げて、七尾旅人ならぬ"七尾旅子"を擁しての「Rollin' Rollin'」。突然ステージにあげられて恥ずかしそうにしつつ、しっかりと客席を煽っている七尾旅子達と、フロアで盛り上がっているお客さんの笑顔がとても印象的でした。その熱気を残したまま、251の大トリはSCOOBIE DO。ライヴチャンプの異名を持つ彼らは、終始アゲアゲセットで煽る煽る!アンコールでデビュー曲「夕焼けのメロディー」を披露するなど、たっぷり濃密な40分間。お客さんも負けじと蒸し風呂状態のライヴハウス内でステップを踏み、ジャンプし...エクササイズか!とツッコミたくなるほどの踊りっぷりでした。初めてスクービーを見たらしいお客さんが「楽しくない瞬間がなかった!」とハイになってしまう程、イベントの締めに相応しいライヴ。外にはスッキリした表情で路上ビールを楽しんでいるお客さんもいて、イベントの"やりきった感"が心地よかったです。ナイスな日曜の夜を過ごし、月曜日の朝からなんだか良い感じでいけそうです!

文/矢崎ビス子

[レポート]

Photo Gallery - CLUB Que

2010.07.25 Sun

八十八カ所巡礼

Photo : Yusuke Kitamura

八十八カ所巡礼

八十八カ所巡礼

八十八カ所巡礼

八十八カ所巡礼

八十八カ所巡礼

八十八カ所巡礼

八十八カ所巡礼

八十八カ所巡礼

 

箱庭の室内楽

Photo : Yusuke Kitamura

箱庭の室内楽

箱庭の室内楽

箱庭の室内楽

箱庭の室内楽

箱庭の室内楽

箱庭の室内楽

箱庭の室内楽

 

CERO

Photo : Yusuke Kitamura

CERO

CERO

CERO

CERO

CERO

CERO

CERO

CERO

 

グッバイマイラブ

Photo : Yusuke Kitamura

グッバイマイラブ

グッバイマイラブ

グッバイマイラブ

グッバイマイラブ

グッバイマイラブ

グッバイマイラブ

グッバイマイラブ

 

MUGWUMPS

Photo : Yusuke Kitamura

MUGWUMPS

MUGWUMPS

MUGWUMPS

MUGWUMPS

MUGWUMPS

MUGWUMPS

MUGWUMPS

 

John. B & The Donuts!

Photo : Yusuke Kitamura

John. B &  The Donuts!

John. B &  The Donuts!

John. B &  The Donuts!

John. B &  The Donuts!

John. B &  The Donuts!

John. B &  The Donuts!

John. B &  The Donuts!

 

ostooandell

Photo : Yusuke Kitamura

ostooandell

ostooandell

ostooandell

ostooandell

ostooandell

ostooandell

ostooandell

 

曽我部恵一BAND

Photo : Yusuke Kitamura

曽我部恵一BAND

曽我部恵一BAND

曽我部恵一BAND

曽我部恵一BAND

曽我部恵一BAND

曽我部恵一BAND

曽我部恵一BAND

曽我部恵一BAND

曽我部恵一BAND

 

[レポート]

Photo Gallery - GARDEN

2010.07.25 Sun

OGRE YOU ASSHOLE

Photo : Yusuke Kitamura

OGRE YOU ASSHOLE

OGRE YOU ASSHOLE

OGRE YOU ASSHOLE

OGRE YOU ASSHOLE

OGRE YOU ASSHOLE

OGRE YOU ASSHOLE

OGRE YOU ASSHOLE

 

SEBASTIAN X

Photo : Yusuke Kitamura

SEBASTIAN X

SEBASTIAN X

SEBASTIAN X

SEBASTIAN X

SEBASTIAN X

SEBASTIAN X

SEBASTIAN X

SEBASTIAN X

 

TUCKER

Photo : Yusuke Kitamura

TUCKER

TUCKER

TUCKER

TUCKER

TUCKER

TUCKER

 

神聖かまってちゃん

Photo : Yusuke Kitamura

神聖かまってちゃん

神聖かまってちゃん

神聖かまってちゃん

神聖かまってちゃん

神聖かまってちゃん

神聖かまってちゃん

神聖かまってちゃん

 

藤原ヒロシ&曽我部恵一

Photo : Yusuke Kitamura

神聖かまってちゃん

神聖かまってちゃん

神聖かまってちゃん

神聖かまってちゃん

神聖かまってちゃん

 

THE CHERRY COKE$

Photo : Yusuke Kitamura

THE CHERRY COKE$

THE CHERRY COKE$

THE CHERRY COKE$

THE CHERRY COKE$

THE CHERRY COKE$

THE CHERRY COKE$

THE CHERRY COKE$

 

ZZ PRO

Photo : Yusuke Kitamura

ZZ PRO

ZZ PRO

ZZ PRO

ZZ PRO

ZZ PRO

ZZ PRO

ZZ PRO

ZZ PRO

 

Riddim Saunter

Photo : Yusuke Kitamura

Riddim Saunter

Riddim Saunter

Riddim Saunter

Riddim Saunter

Riddim Saunter

Riddim Saunter

Riddim Saunter

 

[レポート]

Live Report vol.2

2010.07.25 Sun

 下北沢に降り立つとすでに同じ目的の人間だらけ。前売も当日券も売り切れしまったため「チケット譲ってください!」と呼びかける人もちらほら。

 まずはじめはグッドラックヘイワ。鍵盤とドラムの二人だけで構成されたインストバンドだが、SHELTERというハコも手伝ったのか、演奏がダイナミック。様々なジャンルを飲み込んだ変幻自在のメロディに、日本刀のように切れ味抜群のドラムが乗っかる。アイコンタクトで進むスリリングな演奏と、素朴なMCとのギャップに、溢れかえったフロアは魅了されていった。

 その後いくつかのアーティストを覗きつつ、神聖かまってちゃん。Gardenに入場しようとする大行列は、世間を賑わしている証拠。演奏については、こもって輪郭のないギターとエフェクトのかかったヴォーカルではっきりとは聴き取れなかったが、「目が離せない!」ということが体験して分かった。雑談が多くグダグダではあったが、演奏している姿だけでなく、佇まいや言動、トータルであの世界観が成立していた。天性というより、"天然物"だった。

 再びいろんなアーティストのライヴを点々と回る。こうしてライヴハウスを回っているうちに、下北沢という街の特異性が見えてくる。音楽をはじめ、さまざまな文化があちこちで溢れている。なんとも不思議な街だ。

 夕方、ERAで見たのは関西のベースレスバンド、ワッツーシゾンビ。ライヴがはじまると最初からフルテンションで突っ走り、客は大歓声。最終的にはドラムセットを満員のフロアへ強引に持ち込み、そしてそのまま再度演奏スタート。他のメンバーも次々フロアに降りてくる。フロアがあっという間にステージに。これにはかなり興奮。「これがワッツーシゾンビや!」と宣言する姿に痺れた。

 ラストはBasement Barでサイプレス上野とロベルト吉野。スイカを手に登場したサイプレス上野がひたすら盛り上げる。この人達のヒップホップ界の貢献度は底知れない。ヒップホップマナーに親しみのない自分でも、素直に盛り上がることができる。どんな空間でも強引に流れを作る底力は、とにかく間口が広い。後半はZZ PRODUCTIONの面々が乱入し、さらにヒートアップ。

 しかし途中で、他会場の様子はどんなもんなのかとTwitterを覗いてみると、「Scoobie Do、まだ入れるよ!」という情報を入手。「お前ら、ここから出さないぞ!」と煽るサイプレス上野を横目に、すいません!と心のなかで謝り倒しつつ会場を後にし、251へ。本編ラスト2曲+アンコールの『夕焼けのメロディ』を見ることに成功。興奮しきったフロアに向けプロレスLOVEコヤマシュウが猪木よろしくご唱和させてライヴは終了。

 これで終わりかな、などと考えつつ再びTwitterを眺めてみると、今度は「SAKEROCKが入れなかった人のために2回目のライヴをやってる!」という情報。急いでSHELTERへ。そこには、ライヴが始まっても諦めきれずに待っていた人たちに向け、客を入れ替えてもう一度演奏するメンバーの姿。今日ばかりはお客の盛り上がりと相乗効果で、「癒し系」などと評されがちな彼らもSAKEROCKらしからぬROCK!の様相。疲れのためか若干荒れた演奏ではあったが、それが逆に感動で涙すら誘ったのだった。

 初めて行うイベントなのにチケットが完売してしまい、運営の予想を超えてしまったためか、入場規制が多かったのは印象深い。しかし、自分で決めたタイムテーブルが当日になって崩れていくなんていうのは、フェスでは誰しもが体験している「あるある」だ。こういうときこそ初見のものへ積極的に出向き新たな発見をするのが、ライヴサーキットの醍醐味。初年度だからこそ改善点もたくさんあるかもしれないが、新たな音楽に出会うきっかけとして、是非とも継続してほしいと思う。

文/seppaku

[レポート]

Photo Gallery - SHELTER

2010.07.25 Sun

グッドラックヘイワ

Photo : Keiko Honda

グッドラックヘイワ

グッドラックヘイワ

グッドラックヘイワ

グッドラックヘイワ

グッドラックヘイワ

 

YOMOYA

Photo : Keiko Honda

YOMOYA

YOMOYA

YOMOYA

YOMOYA

YOMOYA

 

踊ってばかりの国

Photo : Ryo Nakajima

踊ってばかりの国

踊ってばかりの国

踊ってばかりの国

踊ってばかりの国

踊ってばかりの国

 

住所不定無職

Photo : Shinya Aizawa

住所不定無職

住所不定無職

住所不定無職

住所不定無職

 

環ROY

Photo : Shinya Aizawa

環ROY

環ROY

環ROY

環ROY

環ROY

 

MU-STARS

Photo : Shinya Aizawa

MU-STARS

MU-STARS

MU-STARS

MU-STARS

MU-STARS

MU-STARS

MU-STARS

 

OLEDICKFOGGY

Photo : Shinya Aizawa

OLEDICKFOGGY

OLEDICKFOGGY

OLEDICKFOGGY

OLEDICKFOGGY

OLEDICKFOGGY

OLEDICKFOGGY

 

SAKEROCK

Photo : Shinya Aizawa

SAKEROCK

SAKEROCK

SAKEROCK

SAKEROCK

SAKEROCK

SAKEROCK

SAKEROCK

 

[レポート]

Photo Gallery - ERA

2010.07.24 Sat

U&Design

Photo : Ayaka Nozaki

U&Design

U&Design

U&Design

U&Design

 

OTOTOI GROUP

Photo : Ayaka Nozaki

OTOTOI GROUP

OTOTOI GROUP

OTOTOI GROUP

OTOTOI GROUP

OTOTOI GROUP

 

太平洋不知火楽団

Photo : Ayaka Nozaki

太平洋不知火楽団

太平洋不知火楽団

太平洋不知火楽団

太平洋不知火楽団

太平洋不知火楽団

 

MATTER

Photo : Ayaka Nozaki

MATTER

MATTER

MATTER

MATTER

 

アルカラ

Photo : Ayaka Nozaki

アルカラ

アルカラ

アルカラ

アルカラ

アルカラ

 

キセル

Photo : Ayaka Nozaki

キセル

キセル

キセル

キセル

キセル

キセル

 

ワッツーシゾンビ

Photo : Ayaka Nozaki

ワッツーシゾンビ

ワッツーシゾンビ

ワッツーシゾンビ

ワッツーシゾンビ

ワッツーシゾンビ

ワッツーシゾンビ

 

Gellers

Photo : Ayaka Nozaki

Gellers

Gellers

Gellers

Gellers

 

[レポート]

Live Report vol.1

2010.07.24 Sat

 下北沢に点在するライヴハウスを(真っ昼間から!)自由に行き来出来るというライヴハウス・サーキット=SHIMOKITAZAWA INDIE FANCLUBは、初年度にも関わらず2000人を超える動員を記録したという。これまでにも音楽の街=下北沢を舞台に展開されるイベントはいくつかあったし、それぞれが音楽を通して、下北沢という街の魅力を発見させてくれるものではあったが、このSHIMOKITAZAWA INDIE FANCLUBもまた、下北沢という街の新たな魅力をしっかりと引き出し、これまでにない街の楽しみ方を発見させてくれた、そんなイベントだったように思う。

 9つのライヴハウス・総勢71組にも及ぶお祭りだから、ハナから全部を観ることなんて不可能だとはわかっているが、それでも出来るだけ多くのステージを目撃しよう!と思い立ち、まるでシモキタでお遍路さんでもするかのように、街の端から端までをとにかく歩き回った。その結果(まさに)駆け足ながら23組のライヴを観ることが出来た。ざっと振り返ってみると、一発目のORGE YOU ASSHOLEにはじまって、THE 9MILES 〜 Far France 〜 SEBASTIAN X 〜 OTOTOI GROUP 〜 T字路's 〜 踊ってばかりの国 〜 CERO 〜ステルス 〜 住所不定無職 〜 グッバイマイラブ 〜 アルカラ 〜 藤原ヒロシ+曽我部恵一 〜 NONCHELEE 〜 ON THE ON THE BUSH 〜 THE CHERRY COKE$ 〜 L.E.D. 〜 John.B & The Donuts! 〜 FIGHT IT OUT 〜 やけのはら&ドリアン 〜 WE ARE! 〜COOL WISE MAN 〜 YOUR SONG IS GOOD。文字にしてみると、よく観たもんだと我ながら半ば呆れてしまうが、さほど疲れてもいないのが不思議なもんで。それは、最初覚悟してたよりも歩くのが苦にならなかったかもしれない。ERAからBASEMENT BARとか、そこからFEVERとか、地図上では結構離れてるように思えるけど、全然歩ける距離! フジロックのジプシーアヴァロンまでと比べたら......って、比較できるものじゃないが、さっきまで観てたライヴを反芻しつつ(途中でコンビニなんかで冷気&水分補給したりしつつ)歩いてるうちに、次の会場まで辿り着いてたりするもので。そこはやっぱり、下北沢の地の利だ。

 あと、今回はイベント自体がツイッターと連動してたのも見逃せない。各ライヴハウスの入場規制などの情報を即時ツイッターにUPし、情報を共有するというのは、都会の真ん中のイベントだから成立したのかもしれない。実際、筆者もシェルターのトリを飾ったSAKEROCKが入りきれなかったお客さんのために急遽2ステージめをやるという情報もツイッターで知って、YOUR SONG IS GOODのラスト1、2曲のみ残してシェルターへ急行することが出来た(到着した時には、ちょうどハマケンが最後のお礼をしてるところだったが......)。

 今回目撃した23組の内、初めてライヴを観るバンドが19組。そう、今回は意識的に初見のバンドばかりを狙っていったのだ。さわやかな名前からは想像つかないほどの熱演でトップバッターの座を華々しく飾ったFar France。和のメロディとゲーム音楽が衝突したようなサウンドと女性ヴォーカルの個性的な声がクセになるSEBASTIAN X。元オイスカのタエちゃんが強烈な嗄れシャウトでブルーズを歌うT字路's。サイケな匂いに満ちたサウンドと独特のヴォーカルで一気に世界へと引き込まれた、踊ってばかりの国。ライフサイズ・リズム&ブルースなんて呼びたくなるような人懐っこい楽曲が魅力のCERO。ちらりと狂気が見え隠れする"カワイイ"がたまらない、住所不定無職。スーパーにフリーでフリーキーなダブを魅せた博多のリー・ペリー!(は言い過ぎか?)NONCHELEE。もはや貫禄すら感じる圧倒的な酒ノリパフォーマンスを見せてくれたTHE CHERRY COKE$。年齢を重ねたからこそ出せる味わい深いロックを聴かせてくれた、John.B & The Donuts!......もちろん2、3曲しか聴けてないものがほとんどだけど、一発で好きになってしまうような素晴らしいバンドと多く出会えたのは、とにかく嬉しい。
 予想以上に入場規制が多くなってしまったことなど、次回への課題はいくつかある。実際、お目当てのバンドが観れなかったとか、予定どおりに回れなかった人がほとんどだろう。もちろんそこで、がんばって列に並んで是が非でもお目当てのバンドを観る!というのも、人それぞれの見方で自由だ。でも、そこで素早く考えを切り替えて、他の気になるバンドを観に行ってみるのも、有効な時間の使い方だと思う。知らない名前でも飛び込めば、そこにはきっと新しい音楽との出会いが待ってるはずだから。もし、それでも気になるバンドが見当たらないで時間が空いてしまったら、そのへんの店を覗いてみたり、疲れたらちょっとお茶してみたり、なんならライヴハウスで偶然出会った仲間と一杯飲みはじめちゃうっていうのも全然アリだと思うし......そういう楽しみ方が実に気軽に出来ちゃうのが下北沢という街なんだ! と、一日かけて街を歩きまわって、あらためてわかったような気がする。世界じゅう探しても、生活と音楽の現場がこれほどまでに密着していて、しかも興味深いスポットがコンパクトにまとまっている街って、やっぱり珍しい。イベント中盤以降からは、リストバンド巻いてる人たちが道ばたで談笑してたり、乾杯してたりして、自由に楽しんでる姿が街のあちこちで見受けられたのもいつもと違う風景で、それを見てるだけでワクワクした。もし来年にでも第2回が開催されることになったら、主催者側も改善すべきところをしっかり改善し、より充実したイベントにしてくれることだろうし、参加する観客も、もっと快適に楽しめるような一日の過ごし方をそれぞれ考えることだろう。下北沢という街を舞台にしたライヴ・サーキットならではの楽しみ方は、もっとたくさんあるはずだから。角張さんと長崎さんには、がんばって次回開催にこぎつけてほしい!

 そういえば、イベント当日はいかに多くのバンドを観れるか?ってことに専念するため、アルコールを一滴も飲まないでいたのだ。で、終盤。FEVERに行って、久々に観たCOOL WISE MANの素晴らしくアグレッシヴなステージにすっかりアゲられて、約半日の断酒を解禁。あの時の一杯はホントにウマかった! ちょっと酔いが回ってきた頃に、予定より遅れてはじまったYOUR SONG IS GOODのステージには、昼間、251の近くでBREAKfASTの森本雑感氏らと缶ビール飲みながら盛り上がってたJxJxの姿が。いつにも増して鬼気迫る迫力を感じたのは、各会場で展開された素晴らしいライヴの数々に感化されたのか? あるいはライヴ前に結構飲んじゃってたからなのか? どちらかはわからないが、とにかく言えることは、やってる方も観てる方も楽しみながら参加した長い一日だった......と、客席にダイブするJxJxのシルエットを眺めながら思ったのだった。

文/宮内 健(ramblin')
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